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2019年10月26日

駐車場不足の解消


当クリニックは小松駅より300メートルの場所にあり、交通機関を利用して受診される方には便利なロケイションにあります。ただ街中にあるため駐車スペースが6台と限られ、自動車で来院される患者さんにはご不便をお掛けすることがありました。 この度斜め向かいに三井リパーク駐車場が開設され利用できることになりました。 クリニック駐車場にとめにくい時や長く駐車する場合、満車の際にご利用下さい。 利用された時は受付で半日駐車券(7:00〜19:00)をお渡しします。

投稿者:KUSUat 22:26 | お知らせ

2019年10月23日

脳神経外科学会総会 大阪


治療技術の進歩 医療器材の発達によってこれまでは不可能であった治療が可能となるが、脳神経外科領域では神経内視鏡と血管内治療の発達がめざましい。 脳深部の病変へのアプローチは脳の可動性が少なく困難なことが多かった。 神経内視鏡は狭いスペースを通じて脳深部に到達することを可能とし、更に深部での手術操作も行うことができる。これで到達不可能であった病変の処置ができ、合併する脳損傷を低減化できるのです。手術ビデオが供覧され、少なくとも10年以上前と比べると隔世の感があります。 血管内治療の進歩も著しい。巨大動脈瘤の開頭クリッピング等の手術はかなり条件が限定されます。血管内手術のコイル塞栓術も動脈瘤頸部が広過ぎたり、または頸部が無い場合は不可能でした。しかし動脈瘤内を通って主幹動脈の橋渡しをステントを使って行い瘤内への血液流入を減らし血栓化することが可能となってきました。更に巨大瘤内を複数のステントをつないで橋渡しすることもできるようになりました。これも以前には考えられなかった手技と言えます。これまで治療困難と思われた病気も克服できる場面も出てきたと言えるようです。

投稿者:KUSUat 22:15 | 日記

2019年10月1日

日本医師会かかりつけ医機能研修 (2)


感染対策(2)石川県医師会 高田重男副会長 医療現場では主な感染源として病室の高頻度接触面(ドアノブや手摺等)、空気および空調設備、水および水回り、トイレ、植物(生花に付いている緑膿菌)医療廃棄物があります。日常の清掃が重要でよく手が触れるベッド柵、床頭台、ドアノブ、スイッチ、手摺は頻回に清掃します。床はホコリやチリが無いよう清掃します。使用する消毒薬は一般細菌にエタノール、ウイルスにはエタノールや次亜塩素酸ナトリウムを使い、芽胞(クロストリジウム等)は徹底的な清掃で物理的に除去します。消毒薬使用(毒性、引火性等)は環境を考え使います。 臓器別の注意点では、頭頸部では開口障害で片側の軟口蓋の張り出しがあれば扁桃周囲膿瘍、極端な咽頭痛と嚥下困難で急性喉頭蓋炎、後頚部痛と嚥下障害で咽後膿瘍、非対称の頸部腫脹と圧痛で感染性血栓性静脈炎を見逃さないようにします。 原因不明の発熱では聴診し感染性心内膜炎の8割以上で認める心雑音の有無をチェックします。椎体椎間板炎や骨髄炎でも血液培養が有用です。骨髄炎は糖尿病に注意です。 伝染性膿痂疹ではMRSAが問題になっています。蜂窩織炎は高齢者でリスクが高く免疫低下、皮膚の脆弱性、浮腫が関係します。壊死性筋膜炎は生命に関わります。腹腔内感染症はフォーカスが分かりにくく胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍、憩室炎、子宮留膿症を考慮します。 流行性の嘔吐下痢症ではノロウイルスが重要で貝の食中毒で発症し人から人へ感染します。経口、飛沫、接触感染し特に嘔吐物の処理を徹底しないといけません。尿路感染で膀胱炎では耐性菌(ESBL産生大腸菌)が問題になっています。腎盂腎炎は嘔気嘔吐、意識障害で発症することがあります。 薬剤耐性についてはいわゆる感冒に対して60%に抗生物質の使用がされているとのデータがあり不必要な使用は避けるべきです。 インフルエンザは風邪と比べ全身症状が強く早期から咳が目立ちます。ただ発熱の無い場合もあります。診断に使われる迅速キットは感度が52%〜90%、特異度83〜99.8%で発症24時間は感度が低いことを念頭に置く必要があります。

投稿者:KUSUat 22:12 | 日記

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