<< 2022/12トップページ2023/02 >>
2023年1月25日

頭痛診療の進歩


頭痛診療の進歩 医師会雑誌特集を参考に 頭痛には放置すると危ないものとそうでないものがあり危ないものは二次性頭痛に分類される。クモ膜下出血、脳出血、動脈解離、血管炎、脳腫瘍、慢性硬膜下血腫、可逆性脳血管攣縮症候群やウイルス細菌感染は診断し早期に適正な治療を行わなければならない。副鼻腔炎や急性緑内障でも頭痛を生ずる。アルコールによるものや鎮痛剤の乱用によるものもある。低髄圧症候群は診断が難しいが起立時の頭痛が特徴である。低髄圧と髄液の漏出が確認出来れば診断がつくが確認出来ない時は治療に難渋することになる。一方、一次性頭痛は片頭痛が最も多い。最近新たな薬剤が出てきてコントロール困難な場合でも対応が可能になってきた。三叉神経血管説によるCGRPに対する抗体を月に一回皮下注射することで発作を抑えることができ画期的といってよいと思われる。緊張型頭痛は片頭痛と紛らわしいこともあり合併していることもある。判断がつかず片頭痛、緊張型頭痛の両者に効果のあるアミトリプチリンを使用しながら経過を見る場合も経験している。群発性頭痛は酸素吸入で発作が治まれば診断がつくが片頭痛と鑑別しにくい場合もある。発作性片側頭痛や持続性片側頭痛はインドメタシン(現在はプロドラック)が著明な効果を示すことで診断できる。

投稿者:KUSUat 13:52 | お知らせ

2023年1月8日

年の初めに(2)BPPV


良性発作性頭位眩暈(BPPV)の予防と治し方 K式減衰法について BPPVは本来は耳鼻科領域の病気です。急な眩暈は脳梗塞、脳出血、脳循環不全でも出現するため耳鼻科領域の眩暈との鑑別が重要になります。メニエル病、突発性難聴では難聴を伴うため耳鼻科領域と判断できます。前庭神経炎は難聴がないので判断が難しい時があると思います。以上の病気では眩暈は持続的ですぐには改善しない傾向にあります。BPPVは耳石膜の障害で起こるとされますが他の眩暈と反応が違います。それは頭部を急にチョット動かすと眩暈が誘発され動かし続けると改善するという特徴です。また動きから眩暈が起きるまで少し時間がかかります。これを潜時といいます。そして動き続けると眩暈は次第に減少してくるのです。これを減衰現象(疲労現象)といいます。また頭位変換(頭を動かす)の機会が多いと治癒が早くなるという傾向があるのです。つまり頭を動かせば眩暈が治っていくのです。しかし頭を動かそうとすると眩暈が出現するという事情で、減衰現象を得るまでに関門があります。眩暈を起こさずに減衰現象を獲得する方法がないか考えてきました。10年前、頭を動かす前に細かく頭を動かし次第に大きく動かすようにすると眩暈を起こさず減衰現象をえることが出来ることを見出したのです。そして患者さんには実際にやってみて説明しました。5年前より、絵入りのパンフレットを作製し患者さんに渡すようにしました。この方法は予防や治療、他疾患との鑑別に使えます。少し頭をひねって「K式減衰法」と命名し、広く利用されるよう今年は働きかけようと考えています。

投稿者:KUSUat 22:48 | 日記

2023年1月3日

年の初めに


年の初めにこの一年の目標や期待を揚げることは大切なことと思っています。実際何でもかんでもすることは出来ませんし、やはり興味のあることが主になります。現在最も興味のあることは脳卒中と睡眠時無呼吸症候群の関係です。高血圧症は脳卒中と密接な関係にあり特に夜間における高血圧は大きなリスクになると言われていました。生涯の四分の一から三分の一の時間は睡眠に費やされます。従来、睡眠中の血圧は臨床では殆んど把握されていませんでした。そこで夜間血圧を測定するシステムが使えるようになったため10年ほどまえから高血圧の患者で夜間血圧を測定することを始めました。すると脳梗塞の方や眠りの浅い方で夜間の血圧の上昇を示す傾向があることが分かってきました。しかし4年前にそのシステムサービスが終了になり、代わりのものを探していました。2年半程前に酸素を購入している会社から簡易型の終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)の紹介を受けました。就寝中の酸素飽和度、脈拍数、一時間当たりの無呼吸低呼吸回数が測定できるシステムで装着が容易なことが特徴でした。夜間の高血圧の原因として睡眠時無呼吸症候群(SAS) が考えられるので夜間の酸素飽和度のモニターだけでも参考になると考え導入することにしました。それで高血圧の患者さんでコントロールの悪い方から順に測定をしてみました。するとCT、MRIで脳虚血性病変のあるグループとないグループで比べると、あるグループがないグループの3倍重症SASが多いというう結果が出てきたのです。中等症も精査すると脳虚血性病変群ではCPAPの適用範囲に約半数が入るという結論でした。今年はこの事実をより多くの人に知ってもらい脳卒中の予防治療が少しでも進化するよう頑張ってみたいと思います。

投稿者:KUSUat 13:23 | お知らせ

<< 2022/12トップページ2023/02 >>
▲このページのトップへ