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2009年11月26日

中年の星

1993年10月28日、ドーハで行われたサッカーワールドカップアジア最終予選は



16年経ってもまだ記憶にあります。



私は特にサポーターというわけではありませんが、


ワールドカップはオリンピックの



ような国民的関心事だったと思います。



1993年はJリーグが始まった年で、


ようやく日本にプロサッカーリーグができて



サッカーに注目が集まっていました。


中でもヴェルディ川崎はダントツの強さで



スター選手もたくさんいました。


三浦知良選手「カズ」は日本サッカーを



国民的スポーツに発展させたスーパースターでした。



そして今でも現役選手としてサッカー一筋の道を歩んでいる。



いろいろ批判する人もあるかもしれませんが、


私は尊敬に値する人物だと思います。



そのスーパースターを擁して望んだ、


ドーハでの試合は、


ご存じの「ドーハの悲劇」と言われる試合となりました。



この試合は2-2の引き分けで、日本は予選敗退し本戦出場を逃しました。



日本の2得点の1点は「カズ」が、


もう1点は中山雅史選手「ゴン中山」が得点しています。




16年経って、いまこの二人が同じチームで


再びプレーすることになったようです。



二人とも42歳。


サッカー選手としてはもうとっくに限界を超えています。



あのペレが引退した歳は37歳です。



その二人がいまも頑張っているのは、


中年世代には励みになりますが、



その原動力は、やはり「ドーハの悲劇」にあるように思います。



サッカー選手として、あこがれのワールドカップに出場できなかった悔しさ。



自分のサッカー人生が不完全燃焼となっている不満足感が、いまも現役を



続けている理由なのではないでしょうか。





日本代表の試合以外はあまり観ない自分ですが、


この二選手が横浜FCで



活躍する姿は観てみたい気持ちになりました。



頑張れ!!中年の星☆

投稿者:acchanat 22:37 | 日記 | コメント(0)

2009年11月17日

天才の所以

BShiで「巨匠たちの肖像「ダ・ヴィンチ 画家は万能であれ」を観ました。



モナリザの微笑に代表されるスフマート技法に関する


最新の説など興味深いものでした。





特に驚いたのは人間を精密に、正確に描写するために



ダ・ヴィンチは生涯で30回の人体解剖を行ったという話でした



私も医学生の時に解剖実習を行いましたが、1回だけです



それでも半年がかりで、かなり大変だった記憶があります



それを30回も、しかも医学のためではなく絵を描くために


そこまで突き詰めるとは



天才と言われる所以なのでしょう



解剖の際に描かれたデッサンはまさに正確で、


医学書の絵を見るかのようです





われわれ凡人は、常識や慣習にとらわれ、


物事の本質を知る機会を



自ら逸しているのかもしれません



自らの手で目隠ししている両手を広げて、


真実を見極めるために両目を見開くことで



天才に少しでも近づけるといいのですが・・・



きっと不断の努力が必要なのでしょうね

投稿者:acchanat 22:34 | 日記 | コメント(0)

2009年11月12日

やっぱり医療崩壊

民主党政権になって、医療崩壊が食い止められるかと期待していましたが、


わずか1ヶ月でその期待はもろくも崩れました




仕分け人なるものが、「聞く耳持たぬ」とばかりに次々に事業の廃止を

決定しています(本来決定権はない)

わずか十数人の素人が、民主党マニフェスト実現のための財源作りのため

他の事業を削減しています

彼らの映像をみると嫌悪感で吐き気がします




事業の見直しには医療分野も含まれます

診療報酬の見直しや患者負担増にも手をつけています




自民党の医療費削減を非難し、医療費を削減しない、と明言しながら

その分患者負担を増やそうとするのでは、医療の崩壊を進める結果となります




たとえば、湿布などの薬局で買える薬は保険適応しないとしています

つまり、病院では湿布はもらえなくなります

自費なら可能ですが、混合診療禁止ですので、保険診療をしながら

自費の薬剤をもらうことはできないのです




大手ドラッグストアの進出で、町の薬局は経営ができなくなり閉店に追い込まれています

数キロ先のドラッグストアまで薬局がないという山村部もあります

都市部ではたいした問題ではないかもしれませんが

自家用車の運転ができない高齢者ばかりの山村で、病院で湿布がもらえないと

患者である高齢者は腰痛でも湿布さえ貼れなくなります

また、たとえドラッグストアまで行けても、自費ですから当然のことながら

3割負担の保険診療より3.3倍の価格となってしまいます




選挙前には「ごちそうをたくさん並べて」、選挙後には「お支払いは当然です」と

言われた気がします




勤務医の報酬を増やすために、病院への診療報酬を増やすことも決定のようです

病院の診療報酬を増やしても医師の報酬が増えるわけがありません

病院の経営はどこも逼迫していて、診療報酬が増えれば赤字が減るだけです




そもそも、勤務医が減っているのは報酬の問題だと考えるのは

あまりにも医師を侮辱してます

医師が金だけで、このような激務、高責任の仕事をしていると思っている政権を

勤務医であっても支持しません




激務のために肉体的に疲弊し、その上最善を尽くして治療をして、

ミスがなくても結果が悪ければ、業務上過失致死で刑事告訴されます




高い志や奉仕の精神があっても、理不尽な現実の前には挫折するしか

選択はないのです



そしてそれによって不利益を被るのは、医師ではなく国民の皆さんなのです

投稿者:acchanat 22:32 | お知らせ | コメント(0)

2009年11月11日

インフルエンザパニック

いま病院は、季節性インフルエンザワクチン接種、


インフルエンザ抗原検査、



新型インフルエンザ感染者、通常の上気道炎、


急性感染性腸炎などの患者さんで



ごった返しています。



特にインフルエンザ抗原検査に看護師は大わらわです



インフルエンザの症状が疑われ、発熱がある場合にはもちろん、


診断確定のため必要な検査です



しかし、現在は発熱もなく、あまり症状もないのに検査を希望される方が



非常に多くなっています



会社や学校で一人でも感染者が発生すると、


全員に検査するように指示している



ところもあるようです



本来、検査の必要性は医師の判断となります



しかしこの時期、検査を希望される場合に


「必要ない」と拒否することは



現実問題として難しいといえます



ましてや患者さんの満足が得られません



ただ、いま病院には新型インフルエンザ感染者も


多く来院しているので



病院でインフルエンザに感染してしまう危険性もあるのです



たいした症状もない方が検査のために来院し、


新型インフルエンザに感染してしまっては



ご本人の利益になりません





マスコミは新型インフルエンザの感染当初には


報道も頻繁でしたが



最近では珍しくもないので、ニュースにもなりません



NHKでは「ストップ感染拡大」のスポット放送を


おこなっていますが民法では皆無です



マスコミが正しい感染予防や、


受診行動の推奨を行えば、国民の利益に



つながると考えます

投稿者:acchanat 22:30 | 日記 | コメント(0)

2009年11月9日

芸能人と薬物

酒井法子の判決が出ました。懲役1年6ヶ月、執行猶予3年



刑としては一般的なものなのでしょう



ただ社会への影響はそれ以上のものでしょうね



あこがれの芸能人と同じブランドの服を身につけたいとか、


同じ化粧品を使いたいとか



同じライフスタイルをしたいとか、


ファンの方なら思っても不思議ではありません



あこがれの対象となり得る芸能人は、


自分の他人への与える影響力を自覚すべきでしょう





芸能人の薬物汚染はいまに始まった話ではありません



私が憶えているだけでも、古くは研ナオコ、桑名正博、


にしきのあきら、勝新太郎、清水健太郎



美川憲一、長渕剛など。比較的最近では槇原敬之、


いしだ壱成、加勢大周など



いまでも活躍している方もいます



薬物で捕まってもまた復帰できてしまう芸能界自体に


問題があると言えるでしょう



「人に迷惑かけたわけじゃないし、


しばらくしたら復帰できるから」と簡単に



考えていると思われても仕方ないのではないでしょうか



確かに薬物は自分の肉体にもダメージを与えますが、


依存が進めば薬物を入手するために



犯罪に手を染めたり、幻覚や妄想で


社会生活が営めなくなります



社会生活が営めなくなる人が増えれば、


社会全体の崩壊につながります





芸能界はこの判決を機に襟を正すべきだと思います



薬物使用で有罪判決を受けたものは


二度と芸能活動はできない、


という明確なペナルティを与えるべきです



薬物が芸能人のステータス、のような誤解を


一般人に与えることがないよう



芸能界の自浄作用を期待します

投稿者:acchanat 22:27 | 日記 | コメント(0)

2009年11月7日

安藤美姫さんおめでとう

フィギュアスケートNHK杯で安藤美姫選手がみごと優勝でした\(^O^)/



ジャンプのミスがあり、体のキレもあまりよくなかった感じでしたが



結果が大事ですから、よかったと思います





僕は以前から安藤選手のファンです(^0^;)



いつもヒヤヒヤさせられますが、それが魅力なのかもしれません



十代の頃からファンの期待を背負って、


きっとプレッシャーは想像以上でしょう



それでもけなげに頑張っている安藤選手を


密かに応援しています





トリノオリンピックのフリーの演技直後の


哀しげな表情は今でも憶えています



ファンとしては胸が痛くなる思いでした





浅田真央選手はいつも「ノーミスの演技を」と


自分が納得できる演技をしたい、という



強い意志を感じます



安藤選手は「ファンの皆さんに喜んでいただける演技」


を一番に思っている気がします



どちらが良い悪いではなく、安藤選手の場合は


「みんなの期待」がモチベーションでも



あり、同時にプレッシャーでもあるのでしょう





バンクーバーではフリーの演技後に笑顔が見られることを期待して



これからも安藤選手、ミキティを応援します

投稿者:acchanat 22:24 | 日記 | コメント(0)

2009年11月6日

トクホのあり方

花王「エコナ」のトクホ(特定保健用食品)取り下げ以来、



トクホのあり方について議論がされています



福島消費者大臣はトクホ制度の廃止を検討しているとのことです



しかし、制度自体は一定の評価をしてもよいと思います





健康食品は市場に溢れていますが、食品である以上、


その効能効果を表示することはできません



一般の方には知られていないかもしれませんが、


効能効果を表示すると薬事法違反となるのです



そこで、健康食品を適切に摂取していただくために、


特定保健用食品と栄養機能食品という



制度を作り、一定の審査や、基準を満たせば機能表示を


行ってもよいことになりました



それが、トクホ制度と呼ばれるものです





「○○が××に効く」というメーカーやマスコミの誤情報で


健康食品を選ばざるを得なかった



消費者は一定の選択基準を与えられ、


選択する際の有用な情報となっていることは事実です



米国では1994年にDSHEA法が制定され、


サプリメントの健康強調表示が可能となっています





消費者にとって便利であることは間違いないのですが、


実はこのトクホの審査に問題があります



十数例から数十例の試験で効果があるという結果が出れば、


審査にパスすることが多いようです



薬剤などの臨床試験とは規模もレベルも全く異なります



したがって、表示された機能表示が本当に正しいかどうかの


信頼性は高くありません



また、品質の保証をしているわけではないので、


健康被害の防止にも役立つとは言えません



品質保証に関しては「JHFAマーク」や「安心安全マーク」が


独自の基準で健康食品の品質検査を行っています





欠点があることは明らかなトクホ制度ですが、


消費者に健康食品選択のための情報を



提示するという仕組み自体は存続してほしいと思います

投稿者:acchanat 22:21 | 日記 | コメント(0)

2009年11月4日

国民不在

昨日まで3日間連続でNHKスペシャル「永田町・権力の興亡」が放映されました。



16年前の細川政権でなされた55年体制の崩壊から、今回の民主党への政権交代に



至るまでの、政治家たちの当時の考えや思惑がインタビュー形式で綴られました。





全体を通して見た率直な感想は、政治家は権力を手中に収めるためには必死になるが



国民の生活を真剣に考えてはいない、というところです。



いまさら何を、と言われるかもしれません



政治家に期待しないという声は以前から多く聞かれますが、今回の政権交代をみても



政治に期待はしていないといいながら、やはり期待があるから政権交代を選択したのだと



思います





それにしても情けないのは、政権が代わったら、支持政党を変更する団体が多いことです



医師会も自民党支持だったにもかかわらず、民主党政権になったら自民不支持を表明しました



まさに内股膏薬、寄らば大樹の陰





福祉予算を減額し、医師不足を招き、医療機関の経営を逼迫させ、結果的に国民が



必要な医療を受けられない現状を作ったのは自民党です



その自民党をひたすら支持していた医師会はなんの主義主張も持たないといわれても



仕方ありません





新政権に過度の期待は禁物ですが、国民の声が少しでも政治に反映されるようになることを



期待します

投稿者:acchanat 22:17 | 日記 | コメント(0)

2009年11月3日

新型インフルエンザ

今日はいきなり冬でした。



新型インフルエンザも猛威をふるっています。


学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいますね。



ワクチンは一定の効果があると思いますから、ぜひ接種した方がよいのですが、



行政は混乱していますねぇ





先週末に「11月2日からワクチン接種を開始」という報道がテレビ、新聞でされましたが



接種を行う医療機関に連絡があったのはその日の午後(汗



問い合わせがあっても答えようがありません



実は、予約者の締め切りが10月29日にあり、



その分は11月15日頃に医療機関に配布されることになっていました



なのに、11月2日から開始?



そして、10月30日には予定数と無関係な数のワクチンが送られてきました



一体だれにワクチンを打てというのか、全く理解できません





しかも、妊婦用の保存剤無添加ワクチンは11月中旬以降に配布と決まっているのに



「11月2日から妊婦に接種開始」と報道されてしまっています



広報は一体どうなっているのでしょう



現場の混乱をどのように考えているのでしょう



厚労省の悪行政は今に始まった話ではありませんが



それにしても、無責任すぎる

投稿者:acchanat 22:09 | 日記 | コメント(0)

天命探しの旅

はじめまして



今年、ついに五十になった中年医師です。



「五十にして天命を知る」という言葉がありますが、



自分の天命はなんなのか、自分の進むべき道はどこにあるのか



手探りの毎日です。



感じたことや、思ったことなどを書き留めておこうと



ブログをはじめました。



よろしくお願いします。

投稿者:acchanat 14:33 | 日記 | コメント(0)

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