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2010年4月29日

斜め屋敷の犯罪

 いわゆる新本格派と言われる若手推理作家たちに
絶大なる影響を与えた館物の元祖、
島田荘司さんの『斜め屋敷の犯罪』を読みました。

2009年9月23日に第16回例会でのことで、
参加者は6名でした。

 例会は某
さんが持ってきてた『占星術殺人事件』初版未開封サイン本にみんなが驚いたところから始まりました。

 ※『占星術』の初版は最後の解決篇が袋閉じになっていました。

また某さんは『斜め屋敷』の各種の出版(最初の講談社の新書版やハードカバー、文庫、全集など)された本を披露してくれました。形態が10種近くになることを考えると、『斜め屋敷』も島田先生の本格ミステリの傑作だということなんだと感じました。

ところが、今回のメンバーは意外にも、島田荘司を初めて読んだという方が何人もいらっしゃって、島田ファンの私としては驚きでした。

 

今回は本格ミステリの要である、論理的な謎解きの面白さとはどんなものかという話をしたかったのですが、担当者の進行が悪く、島田荘司がみせてくれる、信じられない大きな謎とそのアクロバット的な解決(もちろん論理的です)の妙の面白さをうまく話題にのせられなかったのをお詫びしたいと思います。(Aさん記)




(※補記)Aさんの島田先生に対する愛情がひしひしと感じられました。
その熱弁に参加者一同はひたすら拝聴させていただきました。


投稿者:keita2at 22:05 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月26日

「日常の謎」ミステリ

米澤穂信『秋期限定栗きんとん事件 上』(創元推理文庫)
の終わり頃に挿入されている、「日常の謎」ミステリを読みました。
手掛かりがすべて提示されたところで一旦止めて、解答を推理。
それぞれ微妙なところをつく推理が発表され、
なんと、見事大当たりの方が一名。
賞品はないものの、すばらしい名探偵ぶりでした。

そんな感じで2009年8月22日第15回例会があり、
参加者は8名でした。

今回新しいメンバーが岐阜から来られました。
乱歩の「白昼夢」でミステリに開眼したそうです。

近況報告は
「読書よりも翻刻中」
「鮎川哲也『黒いトランク』」
「ドラクエとテレビドラマにはまってます」
「『ミレニアム3』、今野敏『同期』、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』」
「植草甚一再読中」
「『9の扉』、「ルーキーズ」
「夢にときめけ!明日にきらめけ」ドラマも泣けましたが、
映画の「卒業のシーン」にはボロボロと泣けました」


投稿者:keita2at 06:32 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月25日

内容はシークレット

2009年7月18日に第14回例会がありました。
内容はシークレットです。
参加者は9名でした。

近況報告は、
「『人狼城の恐怖』再読中です」
「最新ドラクエにハマった」
その後ゲーム脳談義もあり。
「最近読んだ本は、ディクスン・カーの『死が二人をわかつまで』で、読みたい本として、ミステリではないけれど、久坂葉子や尾崎翠の小説を読んでみたいなあと、どなたか読んだことのある方はいませんか」

「「鷺と雪」でささやかながら北村先生直木賞受賞を(場だけで)お祝いしました」
「映画シャーロック・ホームズの予告を見たけど、ワトソンくんがジュード・ロウなんですよ。
かっこよすぎる美しすぎる、私のイメージではワトソンはふくよかでお人好しそうな顔の人、なので、
でもちょっと見に行きたいです」


投稿者:keita2at 18:45 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月23日

母親が行方不明に

パリへ観光旅行に行った母娘に起こった悲劇
(娘がパリ市内を見物している間に
ホテルにいるはずの母親が行方不明になってしまう‥
母娘が一緒にいたところを目撃したはずのホテル従業員、タクシー運転手などなど
全ての人物が母親の存在すら知らないという)
カラー巻頭劇画「消えた母の秘密」 『名探偵トリック作戦』(藤原宰太郎、学習研究社、1972)を
2009年6月20日第13回例会報告で合評しました。
参加者は7名でした。

このストーリーに関してはディクスン・カーの『B13号船室』の最初に記述があります。
それが何からきたのかというので
北村薫さんの『ミステリ十二か月』、『北村薫のミステリー館』に記述があり、
コオリン・マーキーの『空室』、
ベイジル・トムソンの『フレイザー夫人の消失』の名前があがっています。

いつものごとく自己紹介もありました。
「日本の作家は泡坂妻夫、外国の作家はディクスン・カーが好き。最も好きなミステリは『乱れからくり』」
「好きな作家は伊坂幸太郎、森博嗣。『殺戮にいたる病』が大好き」
「湊かなえが好き。ホームズ、クリスティ、綾辻さんと進んできました」
「ディクスン・カーが好き。最近読んだ『ミレニアム』がオススメ。乱歩の『陰獣』の挿し絵を見て喜んでいます」
「エラリー・クイーン、麻耶雄嵩が好き」
「去年はグラディス・ミッチェルが好きでした。どちらかというと古典が好き。日本の作家では大倉崇裕が好き。『地下室の殺人』が面白かった。乱歩、クリスティと進んできました」
「一番好きと言えばクリスティ」
「好きなミステリ作家は江戸川乱歩、島田荘司、栗本薫、クリスティ、E・D・ホック」

そして最近のオススメは
「『ミレニアム』女の子が強烈。どうなるのか先が気になる。湊かなえの『贖罪』も先が気になる。すでに湊スタイルというジャンルを確立している」
「『地下室の殺人』。新婚さんが地下室に宝物が埋まっているかと見たら死体だったというお話。ちょうど新しい家にかわったので、でも地下室はありません」
「『人魚とミノタウロス』が氷川透らしい論理的な話。Sound HorizonというグループのCDが気に入っている。歌詞がお話になっている」
「『ミレニアム』です。絵にヒントがある小説が出てきている」
(注 その場でタイトルは思い出せませんでしたが、講談社ノベルスから出ている蘇部健一の『動かぬ証拠』『木乃伊男』には、イラストに伏線があります。しかも『木乃伊男』は里中満智子のイラストです。)
「『オーデュポン』がなかなか読めない。GSの『逆転検事』、クリアしたけど、ロジックモードもあり、良かった。ドラマは「ザ・クイズショー」」
「年50冊を目標にしている。ブログに原稿の進捗状況もあるので見て下さい」
「ザ・クイズショーです。記憶障害の桜井君がクイズショーのMCで、解答者にクイズを出すことによって隠された過去を暴いていく。段々と桜井君が記憶を取り戻していくが、そこで浮かび上がってくる恋人の死の真相は、ディレクターの目的とは…」
「最近のお勧め…すいません 最近は読んでいません
再読するのが好きなので、いまは世界最長の『人狼城の恐怖』二階堂麗人を読んでいます
あ、近い未来の例会に備えて、『斜め屋敷の犯罪』も読みました」

という感じで例会は終りました。


投稿者:keita2at 21:53 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月22日

結婚式二次会

結婚式の二次会が
紀男ダイニングでありました。

2009年5月17日に
今回はメンバーの結婚式の二次会があり、
それを第12回例会としました。
参加者は3名でした。

彼女は会誌一号の文章の最後にいきなり結婚宣言をし、
メンバーを驚愕させました。
彼女のお友達が主催だそうで
20代の若い男女が集っていて華やかな雰囲気でした。
3名は隅の席にコソコソと陣取りました。

主役の登場までに3名の間で島田荘司展の報告がありました。
『エデンの命題』が園田学園女子大学の入試問題になったというプリントがあり、
次回例会で解けばいいということになりました。

ケロロ軍曹の図書券や、エーザイの販促用のアトムの携帯ストラップなどのお披露目もありました。
その席だけなんか異空間が存在していたような…。

主役二人が登場すると大盛り上がりで乾杯、
バイキング料理で歓談となりました。
間隙をついてお二人に倶楽部からのお祝いの品を贈呈しました。
スワロフスキーのガラスの飾りつき写真立てと、
大倉崇裕さんのサイン入り『やさしい死神』、
ケロロの図書券でした。

彼女は新郎に「これ私の好きな作家よ」と紹介し、
献辞の部分を見てドレス姿なのに
「すっげーうれしい」と2回も言っていました。

職務を果たし、ほっとした3名は飲食に走りました。

その後ビデオレターがあり、ビンゴ大会がありましたが、
1位賞品が小型DVDプレイヤー、
2位賞品がiPODという豪華さに加えて一言コメントも言わされるとのことで、
これは宣伝チャンスと3名はビンゴに集中しました。

最後の図書カードでもいいとリーチになった
ビンゴカードを血走った目で見ていましたが、
結局当たりませんでした。
せっかくの宣伝の機会だったのに〜。

その後キャンドルサービス、新郎から新婦への手紙があり、
入口で新郎新婦からプレゼントをもらい帰りました。
いやあ、彼女はきれいでしたよ〜


投稿者:keita2at 06:37 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月21日

会誌vol.1

2009年に会誌1号を作りました。
コピーしたのをホッチキスで止めて、
製本テープを巻く手作り製本でした。

第1号ということで、
表紙のイラストは
世界最初のミステリと言われる
エドガー・アラン・ポオの
『モルグ街の殺人』です。
ハリー・クラークのイラストです。

内容は
◇例会報告

◇創作 
乱歩朗読会
○○番目の密室
せんべい屋の海
冬のしゃぼん玉
有形の悪意     

◇エッセイ
ああ、泡坂さん
第1回 金沢ミステリー倶楽部の会報に寄せて
ハルヲのミステリな日常
児童ミステリー紹介「ハーディー・ボーイズ(アメリカ)」     
金沢ミステリツアー
金沢暮らし
医学ミステリの愉しみ

ということで、全部で53ページで、予想以上の厚さでした。
評論!というようなものはないのですが、
それぞれの好きなことが書いてあって
楽しい会誌になりました。

投稿者:keita2at 06:15 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(3)

2010年4月20日

加賀騒動

加賀騒動は江戸時代のミステリともいうべき話です。
陰謀あり、美女の蛇責めあり、
猟奇的なシーンもあります。

ということで、
トーマス池田さんのおしゃべりサロン
「加賀騒動の世界原本で読む「見語大鵬選」」を
第11回例会としました。
しかし一般参加の方がいっぱいで…

夜は一年間の打ち上げ会をしました。
参加は5人。
MAなべやでシャブシャブ食べ放題、
二次会はパブ「シャーロック・ホームズ」でした。
ホームズのイラストが書かれたマッチとコップ敷きを
メンバーはしっかりゲットしました。

ロンドンのパブシャーロック・ホームズから
命名されているそうですが、
別にマスターがミステリ好きというわけでは
ないようでした。

投稿者:keita2at 07:00 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月18日

牡蠣、うめぇ

穴水へいざ行かん!
牡蠣を食べるために、我々は能登有料道路を一路
穴水へと向かいました。

2009年2月21日第10回の例会は
穴水で行われました。
会員に能登の人がいるからです。

でバケツ一杯に入った牡蠣を焼きながら食べました。
パチッとはねる、はねる。
丁度美味しい食べ頃をお店の方に教えて頂いて
食べました。

この時スペシャルなゲストがいました…

さて牡蠣を食べるだけでは例会ではないので、
会誌を作るために校正を全員で行いました。
予定ではA4縦のつもりでしたが、
雰囲気的にA5縦が良さそうということになりました。


投稿者:keita2at 21:09 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

ガトー・ド・ボワ

最初京都から取り寄せられたフォートナム・アンド・メイソンの
ダージリンがウェッジウッドの紅茶ポットに入れて出されました。

それは2009年1月17日、第9回例会『オリエント急行の殺人』(アガサ・クリスティ)合評会でのことで、9人が参加しました。

茶こしがブラシのようになっていて、差し口からつっこむようにして使うのですが、初めて見ました。
英国を感じますねえ。なんかそれだけで味が十倍増し、ていねいにいれてもらってさらに百倍増し、でした。
スイーツは、ガトー・ド・ボワという、奈良のお店のパイでした。
日仏交流150周年記念ガレット・デ・ロワコンクールで優勝した、その、ガレット・デ・ロワです。
この「王様のお菓子」と呼ばれる、フランスの伝統菓子は、
上田早夕里『ショコラティエの勲章』(これもおいしいミステリでした)にも出てきますね。
いわゆる王様ゲームのパイ、クリスティもきっと食べて楽しんでいたと思います。

でもこれじゃあ食べ物のことばっかりになってしまうので付け加えるなら、
結末がわかっていて再読してみると、クリスティのあまりのプロットのうまさ、伏線の多さに驚きました。
これは『アクロイド殺し』『そして誰もいなくなった』も再読の価値ありですね。
また、最初は『鏡は横にひび割れて』をテーマ本に選んだ理由が、
おすすめの1冊にこの小説を選んでくださったAさんの理由とほとんど同じだったので、うれしかったです。
これ以上は未読の方にネタバレになるので、自粛しますが。
進行がもたもたした部分もありましたが、みなさんけっこう奇譚なく発言もしてくださって、
全体的にほんとうに楽しい会だったと思います。ご協力ありがとうございました。(Nさん記K編集)

※今回はスペシャルな企画で、ガトー・ド・ボワと紅茶が出ましたが、毎回例会には何か差し入れがあって食べています。

さて
各自のクリスティおすすめ作品は『パーカーパイン』2票、
『アクロイド』2票、『オリエント急行』2票、
『ナイルに死す』『そして誰もいなくなった』『ゼロ時間へ』
『ABC殺人事件』『鏡は横にひび割れて』「夜鷺荘」

クリスティについて各自思いを語った後、ポワロとマープルでどちらが頭いいかという話をしました。
今回のクリスティを選んだ担当は
ポワロはジグソーパズルを組み立てる時にピースを選り分けするように10調べて1の結論を下すが、
マープルは1を見聞きして10をわかる、セントメアリーミード村の人々を観察して比べて見ているから今で言うプロファイラーで、マープルの方が頭がいい、と言い、
その場の一同はなるほどと感心しました。
栗本薫さんの伊集院大介の探偵法はマープルだと思ったという意見もありました。
その後『オリエント急行』について小説・映画入り乱れて感想が話し合われました。担当はポワロが二つの解決を示したのはポワロの弱さで、それが『カーテン』につながるのでは(そんな昔から考えていたとは思わないが)、
またマーブルの方が厳しいので、マープルだったら罪を許さなかったはずだと言っていました。
女性は厳しいけど、男性はおおらかなところがあるという意見も。
ドラマティックでうまく書かれているので全員犯人という結末が納得できるが、
今の日本ミステリでこの結末だったら壁に投げられるだろうという意見もありました。(K記)


投稿者:keita2at 04:57 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月16日

おすすめミステリ映画

2008年12月20日第8回例会が行われ、7名が参加しました。
内容はシークレットです。

さて『越境する本格ミステリ』では「不朽の本格ミステリ映画10」として
「探偵スルース」「シーラ号の謎」「サスペリア2」
「デストラップ死の罠」「ロジャーラビット」「十二人の怒れる男」
「暗闇でドッキリ」「刑事コロンボ/殺人処方箋」「ことの終わり」
「アンブレイカブル」を紹介しています。

それ以外の各自のおすすめのミステリ映画として
『ナイル殺人事件』『カル』『攻殻機動隊』の一エピソード、
『ユージュアルサスペクツ』『ソードフィッシュ』
『アイデンティティー』『閉ざされた森』『キサラギ』
が上げられました。

その後2008年読んだ本のベストを紹介。
『影なき女』『タルトタタンの夢』『消滅島RPGマーダー』
ミステリ以外『おそろし』『いっちばん』『NHK美の壺』

『ソルトマーシュの殺人』『月が昇るとき』『ウォンドルズ・パーヴァの謎』
『君の血を』『不思議のひと触れ』『黄色い壁紙』『ポートベロー通り』
ミステリ以外『gift』(古川日出男)『それからはスープのことばかり考えて暮らした』(吉田篤弘)
印象に残った本『ブラックエンジェル』『夜明けの縁をさまよう人々』『火刑法廷』

『天使のナイフ』(薬丸岳)『誘拐』(五十嵐貴久)『いけちゃんとぼく』(西原理恵子)『安楽椅子探偵と笛吹家の一族』

『告白』『私の男』『聖女の救済』『犯人に告ぐ』

『首無し』『女王国の城』『交換殺人には向かない夜』『模造殺人事件』『人形はなぜ殺されるか』

『蛍』『鴉』『道化の町』『首無し』『まじ』『ZOO』

『崖の館』『チームバチスタ』

『絞首人の手伝い』『告白』『カラスの親指』『ラットマン』
『見えないグリーン』『ロジャー・マーガトロイドのしわざ』
『虚空から現れた死』『首無の如き祟るもの』『少女ノイズ』
『聖女の救済』『黒百合』
最近読んですごいと思った『造花の蜜』

『華岡青洲の妻』『夏服を着た女たち』『麦ふみクーチェ』
『重力ピエロ』『双月城の惨劇』『同じ一つのドア』
『刺繍する少女』『犬の人生』『歓楽の館』『西瓜糖の日々』

最後に福井であった海堂尊さんのAIの講演の報告がありました。ミステリの話はあまりなく、AIのことと厚生労働省の悪口ばかりだったとのことでした。


投稿者:keita2at 20:36 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月15日

有栖川有栖

2008年11月15日に第7回例会報告があり、
9名参加しました。

『双頭』について感想・最も印象的なところ・好き嫌いな人と、ネタバレ全開で話し合われました。 

☆学生アリス4作の中で一番人気は、
『孤島パズル』で、4票(50%)獲得しました。 

☆有栖川有栖さんの好きな作品は、
『双頭の悪魔』・「ジージーとの日々」・『46番目の密室』 
『マジックミラー』・『女王国の城』・『孤島パズル』 

☆江神二郎と火村英生のどちらが好きかは、
7対1で、江神でした。
 
☆嵐の孤島・雪の山荘物で最も好きな作品は、
『そして誰もいなくなった』 3票、『星降り山荘の殺人』 2票
その他は『裁くのは誰か』・『ゼロ時間へ』・『消滅島RPGマーダー 』・『扉は閉ざされたままで』・『ルピナス探偵団の当惑』の第二話・『シタフォードの謎』・『ねずみとり』の原作短編・『監獄島』 でした。 

最近読んだオススメのミステリは、
 『裁くのは誰か』(プロンジーニ&マルツバーク)  『テンペスト』(池上永一)  『十八の夏』(光原百合)  『ロートレック荘事件』(筒井康隆) 

『僕のミステリな日常』(若竹七海)  『天使のナイフ』(薬丸岳)  『妃は船を沈める』(有栖川有栖)  『火村英生に捧げる犯罪』(有栖川有栖)  『NANA』… 少女マンガの殻をかぶった『ゼロ時間へ』
『殺人への扉』(エリザベス・ディリー)  『骨と皮』(レオ・ブルース)
『七つの海を照らす星』(七河迦南)  『裁かれる花園』(ジョセフィン・ティ)  『はじまりの島』(柳広司) 

今回はあらかじめアンケート用紙が配られていたのと、有栖川有栖さんに対する思い入れが皆さんあったのか かなり盛り上がった合評会となりました。
ただ盛り上がりすぎて、当初予定していたリレー小説は今回はなし、となりました。


投稿者:keita2at 22:16 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月14日

富山で

10月18日に第6回例会がありました。
富山の会員がいるので、高岡のココスで開催しました。
参加者は9名でした。

 短編の合評ということで、その場で「<引き立て役倶楽部>の不快な事件」を読み、意見を交換しました。
 作者はアフリカ人ジャーナリストのW・ハイデンフェルトというかなりマイナーな方で、引き立て役倶楽部の他には「月の光」と「贋作『第二の血痕』」の二作を書かれているようです。
 引き立て役倶楽部は様々な推理小説に登場するワトスン役が集まる倶楽部のお話で、それぞれのキャラクターの扱いなどに注目した意見が出ました。
 メインとなる密室トリックについても、意外に複線をしっかり張っていること、この雰囲気の短編だからこそ許されるトリックという話も出ました。
 たしかに1000枚級の長編でこれをやられると壁に投げつけたくなるでしょうね(笑    (M記)

 合評の後、戸川さんに教えてもらった、1分間ゲームをしました。
 ココスには迷惑をかけたような気が…


投稿者:keita2at 21:38 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月13日

グラディス・ミッチェル

2008年9月23日に金沢ミステリ倶楽部第5回例会が行われ、6名が参加しました。

今回は、グラディス・ミッチェル作/『ソルトマーシュの殺人』を合評しました。

作者グラディス・ミッチェルは、日本ではあまり作品が翻訳されておらず、そのため、いわゆる黄金時代の末期に活躍した過去の人だと思われてきたふしがありますが、実は女王アガサ・クリスティに匹敵する作家歴をもち、ときにクリスティやセイヤーズと並び称されるほどの存在として、本国では非常に評価の高い作家であります。
彼女は、精神分析学者で、魔女の血を引くともいわれる名探偵ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで、英国ファルス・ミステリを代表する作家となりました。
今回の合評では、主に、ミッチェルのオフビートな魅力・・ファルス・ミステリとは何かということや、彼女が生んだ、ミセス・ブラッドリーについて語り合いました。
お約束の展開をはずしたり、本来なら盛り上がるはずのないところで突如盛り上がったりする面白さは、ミッチェルの魅力ですが、奇抜でエキセントリックな内容であるにも関わらず、その語り口は全く扇情的ではありません。
そのミスマッチさ、オフビートな魅力は、トリックやフェアプレイを重視する読者には、なかなか受け入れにくいものがあるかと思われますが、しかしそここそ、彼女の作品を際立たせる、独特の魅力として、ミステリの奥の深さ、幅の広さを読者に感じさせるでしょう。
ミッチェルがその中に入る、「ファルス派」ですが、代表的な作家には、ミッチェル、マイケル・イネス、エドマンド・クリスピンなどがいます。
奇人変人が多数登場し、ひねったユーモア、奇想、ドタバタ騒ぎなどを特徴とするファルス・ミステリは、英国ミステリの重要な一翼を担ってきました。
日本ではあまり多数の読者を獲得してはいないと思いますが、ミステリは奥が深いなと思わせられる作品が多くありますので、皆さんも一度試してみてはいかがでしょうか。

字数の関係で、詳しく書けませんが今回は、参加者のオススメの本の紹介をしたり、「クールド」という推理ゲームをしたりして楽しみました。(Kさん記)

投稿者:keita2at 22:25 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

海外ミステリの面白さを語ろう

2008年8月23日に東京創元社相談役の戸川安宣さんを
お迎えしての石川県立図書館のおしゃべりサロン
「海外ミステリの面白さを語ろう」がありました。

それを第4回例会として金沢ミステリ倶楽部からの参加者は8名でした。全体では20数名の参加でした。

各自のおすすめの海外ミステリの紹介の後、
戸川さんからサインをもらった時の話をうかがいました。
特にドン・ペンドルトンからサインをもらった時が一番心に残っているとのことでした。
『ダヴィンチコード』の翻訳者が金沢市出身ということで、
翻訳の話になり、平井呈一さんの訳は英語と完全に一致していないが怖いとか、
都筑道夫さんが子ども向けに翻訳を頼まれたが
とても子ども向けの内容ではなかったので、
登場人物と設定だけ借りて作り、
後日それが少し変えた形でまた別の叢書に使われたとか、
訳者によって得手不得手があるとか、
元編集者ならではの裏話が聞けました。

会の後希望者で喫茶店に行き、二次会が開かれ、
戸川さんが準備してくださった
SRの会の伝統的一分間ゲームをしました。
なかなかタイトルが出てこなかったり、
解答を審議するのがシビアだったり、楽しかったです。
優勝者にはサイン本が贈呈されました。
なんと5位まで賞品が用意されていました。

その後もいろいろありましたが、シークレットということで…。
次の第5回例会はグラディス・ミッチェルの
『ソルトマーシュの殺人』の合評となりました。


投稿者:keita2at 00:03 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月12日

十角館の殺人

2008年7月19日に金沢ミステリ倶楽部第3回例会が行われました。
参加者は9名で、野田屋のソフトを食べながらまず自己紹介しました。 

初の長編合評会は綾辻行人さんの『十角館の殺人』でした。

今のミステリブーム(小説はともかく、ドラマはミステリばかり)は
1987年の『十角館の殺人』から始まったと言われています。
戦前の第一次ブーム、戦後の第二次ブーム、
そして松本清張の社会派ブームで死に体だった本格ミステリのブームである第三の波です。

仕掛け人は講談社の宇山編集長と島田荘司さんのチームと
東京創元社の戸川編集長と鮎川哲也さんのチームで、
次々と新人がデビューすることにより新本格ブームがわきおこりました。
その記念碑的作品です。

合評会らしく様々な意見が交わされましたが、
ネタバレなので自粛。

次に「私の好きな探偵」を紹介しました。
・「エラリィ・クイーン、ホームズに比べて頭がいい。探偵らしい探偵。
もしくはサラシナニッキ、もしくはメルカトル鮎」
・「学生アリスの江神さん、かっこよすぎる、もしくはメルカトル鮎」
・「エルキュール・ポワロ、探偵というとハードボイルドを思っていて、ポワロを今語れない」
・「金田一耕助、もしくは御手洗潔、人生の全てを知り尽くしたミス・マープル」
・「訳あって好きな探偵はない」
・「エルキュール・ポワロ、ドラマのイメージ。もしくは若竹七海さんの葉山晶」
・「サム・ホーソン、小さな村で60以上の不可能犯罪ばかり起こるのを解決する医者」
という探偵たちの名前があがっていました。

サブライズ企画として、綾辻行人さんの歌声を聞きました。
プレステのゲーム「YA KATA」のサントラがあって
それに2曲綾辻さんがボーカルの歌が入っています。 
甘い歌声に「イメージ違う」「意外と上手」という声が上がっていました。

例会終了後、古本屋ツアー(4名参加)があり、あうん堂へ行きました。
金沢においでた木村仁良さんが引っ越しする時に売っていった
EQMMとかHMMとか見せてもらいました。

次回はミステリブームの仕掛け人の一人戸川安宣さんのおしゃべりサロン
「ミステリの面白さについて海外編」への参加ということで。


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2010年4月11日

第2回例会

 2008年6月17日に金沢ミステリ倶楽部の第2回例会が
開催され、参加者は6名でした。
 まず自己紹介をしました。
 今もそうですが、全員揃うことがなくて、例会は必ず自己紹介から始まります。
 短編合評ということで、メンバーの一人が書いた短編を
読みました。中三の春に書いたとのことでした。
 その後おすすめ・面白い本ベスト10を紹介しました。
 次にディクスン・カーのラジオのCD集に入った肉声を聞きました。思ったよりも渋い声でした。
 そして北村薫さんの本の付録のCDに入った江戸川乱歩さんの歌を聞きました。
 「城ヶ島の雨」を熱唱していましたが、歌唱力は…。
 私が購入した京極夏彦さんの『魍魎の匣』アンカット特装版を
見てみました。高いけど、本の作りはノベルスの紙を…。
 最後にサプライズ企画がありましたが、これは秘密です。

 会が終った後で、古本屋ツアー(参加者4名)として、一刻館、ブックマーケットと県庁近くの古本屋2軒を回りました。

 次回は長編合評会で、綾辻行人さんの『十角館の殺人』になりました。


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2010年4月10日

第1回例会

2008年5月17日に第1回例会が開催されました。
参加者は6名で、まず自己紹介をしました。

続いて
会の活動について確認しました。
会誌を出すには会費が必要ではという意見もありましたが、
オフセットのような立派な物は作らないので、
今期は会費なしで、ということになりました。

その後石持浅海さんの『賢者の贈り物』から表題作を読みました。
カメラを売ってデジカメに替えた夫に妻は
何故フィルムをプレゼントしたかという「日常の謎」ミステリを
途中まで読み、各自その真相を推理しました。
原作よりも良いのではという解決がたくさんありました。
 
例会終了後3名の参加で古本屋ツアーが行われました。
広坂書房、文学堂、明治堂書店、
そして金沢文圃閣と4軒も回りました。
特に最後の店では無造作に本が積んであって
掘り出し物が多く、喜ばれていました。

投稿者:keita2at 21:59 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

きっかけ

金沢ミステリ倶楽部を作ろうと思ったきっかけは
3年前に石川県立図書館で行われたおしゃべりサロン
「ミステリの楽しさを語ろう日本編」でした。

おしゃべりサロンというのは石川県立図書館で
職員やボランティア講師がその人の趣味・特技から
講義やミニ講座を行うものです。

その時に日本のミステリ展があり、
乱歩の色紙や『貼雑年譜』や塔晶夫の生原稿などが
展示されました。

そしてその展示品の提供者である
東京創元社の元編集長戸川安宣氏が来て
おしゃべりサロンがありました。

その時に集まった20人くらいミステリ好きの人たちと
いろいろお話できたことがとても楽しかったです。

その経験からミステリ好きの人を集めて
サークルを作ったら楽しいだろうと思い
作ってみました。

最初は職場の人や、
おしゃべりサロンに参加した人などに声をかけて
人を募りました。
またホームページを作って参加を募集しました。

そして二年前の2008年5月17日に
第1回例会が開催されることになりました。

投稿者:keita2at 06:18 | 日記 | コメント(0) | トラックバック(0)

2010年4月9日

はじめまして

金沢ミステリ倶楽部です。
推理小説の好きな人が集まって語り合うサークルです。

会の活動については、
例会は月一回。原則第三土曜日 13:30〜
内容は、
・会員の最近読んだ本・おすすめ本など紹介。

・あらかじめ決めた本の合評…隔月(偶数月) で1回各会員が本を選んで
作品・作家などについてレジメを作ってきて感想を話し合う。
 文庫や図書館で入手可能な物。

・短編ミステリをその場で読んで合評…上記の本の合評と別の月(奇数月)に

・リレー小説・創作もします。

・会誌を出します。現在2号まで発行。

会員は現在17名。
高校生から50才未満までです。
金沢が主体ですが、鹿島や小松、富山県の氷見、
岐阜県の人もいます。

会費は1年で1000円(会誌代)
入会には50才未満という年齢制限があります。
あとミステリ(推理小説・探偵小説)が好きなことが
絶対条件です。

メンバーを募集しています。

投稿者:keita2at 22:07 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(0)

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