"バルサ"の胸に、スポンサー!
サッカーのスペインリーグ "リーガ・エスパニョーラ" で、1899年に創設されたカンプ・ノウをホームスタジアムとする「バルセロナ」、愛称「バルサ(カタルーニャ語:Barça)」が、ついに、クラブの“顔”とされるユニフォームに商業広告を入れることになりました。
110年以上の「バルサ」のクラブ史上、初めてのことになります。
1899年創設の伝統を誇る「バルサ」は、拠点を置くカタルーニャ州を中心としたソシオ(会員)の会費などで運営していることから、ユニフォームの胸部分は“空白”を貫いていました。
2006年からは国連児童基金(UNICEF)のロゴが入りましたが、これは児童福祉へ貢献するためで、クラブからUNICEFへ年間約150万ユーロ(約1億9千万円)を支援していたものでした。
その後、2010年。NPO法人のカタール財団と契約し、5年間で1億6500万ユーロ(約211億円)の支援を受けるかわりに、バルセロナのユニフォームに「Qatar Foundation」の文字が入り、今季に至っていました。
そのカタール財団との契約には、スポンサー名の変更も契約条件に含んでいたとのことで、ついに来季より3年間、同財団に代わって、「カタール航空」の名前が刻まれることになったのです。
ちなみに、この話は、2011年9月24日に、「バルセロナ」のクラブ総会で、カタール財団とのユニフォーム胸スポンサー契約を続行することが採決によって決定された際に話題になっていました。
カタール財団のロゴの導入に当たっては、クラブ側が逆に寄付をしたユニセフとの契約とは違い、ソシオやクラブOBなどの反対も強く、元選手であり、名監督でもあったヨハン・クライフが、「シャツにしみをつけるなんてまっぴらだ。クラブ収益の一割にも満たない金のために、クラブの独立性を捨てるのか!」と発言していたのですが、最終的な採決の結果は、賛成が697票、反対が76票、白紙が36票と、賛成が圧倒的多数を占め、ソシオ(会員)の承認を得た決定事項となったのでした。
カタール航空が支払うスポンサー料は、3年総額1億3800万ユーロ(約177億円)とのことです。それでは。
<バルセロナ 公式日本語サイト>
http://www.fcbarcelona.jp/
投稿者:森ちゃまat 23:59 | お知らせ | コメント(0) | トラックバック(1851)